【ポートレートレタッチ】カラーパレットを使用した色編集方法 | 吉岡 海の撮影Vlog
はじめに
皆さん、こんにちは。IZM.pro | イズムプロ フォトグラファーの Kai | 吉岡海 です。
私はポートレートフォトグラファーとしてこれまで、300作品以上の作品を残してきました!
今回はポートレート写真の編集(レタッチ)について、色編集(カラーレタッチ)で演出する雰囲気の違いを紹介したいと思います。
編集と一言で言っても、その中にはさまざまな作業があり、写真家によってもさまざまなやり方があると思います。
僕自身、ポートレート写真を撮影して作品に仕上げるまでの過程として色味というものにはかなりこだわりを持っています。
演出したい色味をポートレート写真に組み込むにあたって、大きく2つの工程があり、
- 撮影時に色味を調整する
- 撮影後、編集時に色味を調整する
今回は上記のうち2つ目の、編集時に色味を調整する工程について掘り下げていこうと思います。
編集前の素材はこちら

この写真はストロボで撮影したなんの変哲もないポートレート写真です。
本来はここにカラーライトを当てて色をつけたり、街灯などその場で色を拾って画角に入れ込んだりしますが、今回はあえて編集時に色味を調整する用にポートレート写真を撮影しました。
この写真をみなさんならどう編集しますか?
今回はこの写真を使って2つのカラーパターンで編集しましたので、それぞれ紹介したいと思います。
レタッチ後の写真はこちら

まずは1枚目、黄色、オレンジを強く入れた暖色のカラーに仕上げました。
この写真を見て、光の柔らかさと色温度で暖かみを感じる人もいると思います。
肌の色に近い色なので、どちらかというと無難な編集だと思います。
次は2枚目ですが、こちらは青、ピンクをベースにカラー編集しました。
寒色系はクールな印象だけでなく、不気味なオーラや恐怖心を与えることもあるのでポートレート撮影で用いる機会はあまりありません。
ですが、今回はこの撮影では小道具に使ったラメのパウダーやシルバーアクセサリーなどが寒色系の色味とカッチリとハマって作品感を引き立たせてくれています。
編集画面はこちら

今回の編集は全てスマートフォンでも使用できる、Adobe Lightroom という画像編集ソフトで行いました。
主に使用する機能はカラーの欄からホワイトバランスです。それぞれ上記画像の数値に調整しています。
ここには色温度、色被り補正、自然な彩度、彩度の4項目がありそれぞれ自由に調整することができます。
主に色温度と色被り補正の組み合わせで色を変えています。
今回は黄色ベースと青ベースで分かりやすいですね。
さらに細かく色を調整するとなると、カラーホイールやカラーミキサーと言った色彩調整の専門機能を使っていく必要があります。
今回のようにベースカラーを変えることで異なる印象を表現するという趣旨であれば、上記写真のような編集で十分です。
是非参考にしてみてください。
おわりに
この2枚の写真を見比べてみて、みなさんはどう感じますか?
好みはそれぞれ分かれると思いますが、僕個人的には2枚目の写真がこの写真のベストな現像だと思っています。
この様に、カラーのパターンは見る人に全く別の印象を与えることが分かります。
自分がどういう印象を与えたいか、そのためにどういう色を使い、どう編集するか。
そういった考え方でポートレート写真を撮影するとまた新しく今までと違った写真を撮影することができると思います。
是非編集時に色味を調整し、お気に入りのカラーを作ってみてください!
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