動画撮影用おすすめ外部モニターを使用例と共にご紹介
はじめに
皆さんこんにちは。
今回の IZM.pro | イズムプロ メディアでは MV や PV などの動画撮影での必須アイテム。外部モニターの使用例やおすすめの外部モニターについて紹介します。
- 外部モニターを導入したいけど種類がありすぎて選べない
- 良い外部モニターへアップデートしたい
- クライアントさんへのプレイバック方法に悩んでいる
- 複数人の撮影現場ではどのくらいのモニターが使用されているか気になる
こんな疑問や悩みをお持ちの方はぜひ今回の IZM.pro | イズムプロ メディアを参考にしてみてください!

カメラマンが映像をしっかりと確認できること以外にも、映像撮影現場では適切に外部モニターを使用することによって、様々な方が撮影状況を把握し撮影を円滑に進めることができます。
今回はカメラマンをはじめ、様々な用途やシチュエーションでのモニターの使用法やおすすめのモニターをご紹介します。
カメラマンがモニターを使用するメリット
映像を大きくはっきりと視認できる
カメラをローアングル (低い位置) に構えて移動しながらの撮影。
カメラをハイアングル (高い位置) にセッティングして行う撮影。
どうしてもカメラについているモニターが遠くなってしまいます。
また、カメラのモニターによっては正面以外の角度から覗き込むことができず、かなり見づらい思いをしてしまいます。
このような場面で外部モニターはかなり重宝します。
例えば FX3 のモニターは3インチという大きさですが、外部モニターは5~7インチが主流です。
数字では分かりづらいかもしれませんが、5インチは3インチの約2.8倍の面積になります。
3倍近いほどの大きさがあると、視認性がグッと上がります。
ほかにも、正面以外からでもカメラの画を確認することができるなどのメリットもあります。
外部モニターは基本的にアームを使用して固定します。

アームは360°角度を調整することが可能です。
アームを使用することによって、カメラの真横や真下からでも映像を確認することができます。
三脚を一番伸ばして使用する際、通常のカメラモニターでは映像を確認することができませんが、外部モニターがあれば映像をはっきりと確認して構図やピントを調節することができます。
ジンバルを使用時にはっきりと画を見れる
ジンバルとは滑らかなカメラワークをする際に使用する機材のことです。
ジンバルは全身を使って使用します。
腕を伸ばして体から遠ざけたり、低いアングルから高いアングルまで、自由なワークをできる点がジンバルの特徴です。
この時どうしてもカメラのモニターを直接確認することができない場合やカメラのモニターとの距離が生まれてしまう場合など外部モニターが必要になる場面があります。
ジンバルを使用する際は外部モニターを取り入れることをおすすめします。
またジンバルと一緒に使用するカメラモニターは5インチ程度のモニターをおすすめします。

なぜならジンバルはカメラの下にアームが伸びているため、アームと干渉しないようにモニターを取り付けないといけません。
大きいモニターはカメラや周辺機器にに干渉してしまいます。
そして重くなってしまうので安定したカメラワークができなくなってしまいます。
できるだけ軽いモニターを選ぶことをおすすめします。
日差しの強い屋外でも画をしっかり確認できる
カメラの外部モニターは屋外での撮影時にも役立ちます。
日差しが強い屋外での撮影現場にて、カメラのモニターが見えない経験を一度はされたことがあると思います。
そんな時にも外部モニターが役に立つのです。
モニターの明るさには nit (ニット) という単位が使用されます。
外での撮影をする際には低くても1,000 nit 、理想は 2,500 nit 程度が求められます。
あまりにも日差しが強く、外部モニターでも視認できない場合はモニターのフードを使用するようにしましょう。
日差しが遮られ、モニターが見やすくなります。
しかし、フードを使用するとモニターを覗き込める角度が限られてしまうデメリットもあります。
できるだけ明るい高輝度のモニターを使用するようにしましょう。
収録機能が追加される
モニターは大きく映像を映すことがメインですが、モニターによってはカメラにはない機能を追加することができます。
たくさんの方が使用している SONY FX3 ですが、このカメラは内部 RAW 収録に対応していません。
RAW データで収録するメリットはいくつかあります。
- 明るさや色を編集で大きく変えても画質が劣化しにくい
- 暗部を持ち上げてもノイズが出にくい
- ハイライトの白飛びから復元できることが多い
- 作品の世界観を追い込める
といったように、 RAW データは編集の自由度がかなり増します。
いままでは RAW で収録できなかった FX3 ですが、最近のアップデートで特定の外部レコーダー付きモニターを使用すると RAW 収録ができるようになりました。
特定の外部レコーダー付きモニターとは、Blackmagic Design から発売されている Video Assist 5 12G (または 7 12G) というモニターになります。

少し高いモニターですが、もちろん写りは綺麗で安定した動作という点が人気のあるモニターです。
ほかにも Small HD というモニターにはイメージキャプチャ機能とオーバーレイ機能というものがあります。
この機能を使用するには SD カードが必要ですが、かなり便利な機能になります。
使い方としては、場所が変わるけど人物の場所を変えたくない時に使用します。
見え方としては、撮影した映像の一部をスクリーンショットし、現在の画に重ねて表示することができます。
この機能により、被写体を同じ位置にして撮影することができるのです。
カメラマンにオススメのモニター
FEELWORLD F5 PROX

こちらのモニターは FEELWORLD という会社から販売されているモニターです。
価格は約23,000円と、他のモニターに比べてかなり安いモニターになっています。
ですが、機能はかなり充実していて通常の撮影なら困ることのないモニターです。
- HDMI の IN と OUT
- 画面の上下左右反転
- 自由な輝度調整
- グリッドやセンターマーカーの表示
これらの機能があれば最初は十分だと思います。
これからカメラを本格的に始めたい方や、初めてモニターというものに挑戦しようと思っている方におすすめの一台です!
Atomos Shinobi Ⅱ
このモニターは Atomos という会社から発売されているモニターで多くのクリエイターに愛されています。

価格は約55,000円と、モニターの中では低価格帯でありながらモニターからカメラの操作をすることも可能な一台になっています。
しかし、操作できるカメラは対応しているメーカーや機種、専用のケーブルなども必要なので注意しましょう。
本体重量が 210g とかなり軽量で、ジンバルでの使用もかなりおすすめです!
2台目のモニターや、ワンランク上のモニターを使用したい方にとてもおすすめな一台です。
SmallHD Indie 5
このモニターはSmallHDという会社から発売される高品質モニターです。

大きな撮影現場にいる撮影部と呼ばれる人たちがよく使用するモニターになっています。
このモニターはとにかく綺麗!
何を映しても思わずテンションが上がってしまうほど綺麗なモニターです。
繊細で性格な描写を求めるかにおすすめです!
価格は約200,000円と、かなり高額なモニターになっています。
ですが、一度使えばこの値段の理由がわかるはずです。
文字では伝えきれない確かなクオリティのモニターなので、一度レンタルして使ってみることをおすすめします。
カメラマン以外が使用するモニター
撮影現場ではカメラマン以外が見るためのモニターも用意されています。
現場に用意するモニターの枚数は現場や予算感によって変わりますが、撮影現場の状況を確認していたほうが良い方には専用のモニターを用意することをおすすめします。
クライアントモニター (ディレクターモニター)
現場でよく見かけるのが、クライアントモニター (ディレクターモニター)
こちらは名前の通り、案件のクライアントやディレクターが映像を確認するためのモニターになります。
このモニターは、画面が大きく大人数で見れるという特徴があります。
よく現場で見かけるモニターは SONY PVM-A 107 というモニターです。

このモニターは1日約5,000円でレンタルができて写りも十分綺麗という点でかなり重宝されています。
モニターの大きさも17インチと、大勢で見やすい大きさになっています。
また、Vマウントバッテリーという種類のバッテリーを使用することで電源の無い外の現場でも使うことができます!
フォーカスプラー
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、撮影現場にはフォーカスプラーという役割の人がいることがあります。
スマートフォンや最近の一眼カメラは動画を撮る時に勝手にピントを合わせてくれるのが一般的になりました。
しかし、映画用のカメラやレンズにはピントを自動的に合わせる (オートフォーカス) 機能が付いていないのです。
このような機材を使用する際は、遠隔で映像を確認しながらピントを合わせる人が存在します。

この人をフォーカスプラーと呼びます。
遠隔でピントを合わせるには映像が綺麗に見える必要があるので、視認性が高くて綺麗なモニターが求められます。
フォーカスプラー用に用意するおすすめのモニターの条件は7インチであることが一番に挙げられます。
よくある5インチはピントを合わせるには少し小さく感じますし、10インチを超えるモニターは大きすぎて取り回しがしにくいというデメリットがあります。
カメラマンと共に移動しながらピントを合わせる場面もあるので、7インチ程度のモニターを選ぶようにしましょう!
他にも様々な用途
現在紹介した方々以外にも、照明技師やヘアメイク、スタイリストなどなど様々な役割を担う方々が撮影現場には存在します。
この方には撮影を逐一見ていてほしいと思う方には外部モニターを用意して共有をしましょう!
おわりに
今回の IZM.pro | イズムプロ メディアでは、映像撮影での外部モニターの使用例とおすすめのモニターを紹介させて頂きました。
外部モニターの種類や使用方法は制作者の数だけ存在します。
ぜひこの記事を参考に、自分なりの映像撮影をアップデートしてください。
IZM.pro YouTube では実際に私たちの撮影現場を公開しています。
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