【スタジオ&外ロケ】アーティストフォトの撮り方と実際の撮影の様子をご紹介
はじめに
皆さん、こんにちは。
IZM.pro | イズムプロ でポートレートフォトグラファーをしている Kai | 吉岡 海 です。
今回の IZM.pro | イズムプロ メディアでは私流のアーティストフォトの撮影方法・撮影のコツをご紹介します。
これからアーティストフォト(宣材写真)を撮影したい方、さらにレベルアップをしたい方はぜひ参考にしてみてください!
今回はシンガーソングライター MINORU のアーティストフォトを撮影した際の実際の撮影の様子と共にお届けいたします。
私自身、普段は女性のモデルさんやアーティストさんからのご依頼が多いので、男性の被写体を撮影する時は未だにいつも少し緊張します...

撮影Blog
今回の撮影場所は IZM.pro | イズムプロ スタジオと野外の2ロケーションです。
当たり前ですが撮影のロケーションは、作品の仕上がりを大きく左右する要素です。
撮影が始まったらまずはオーソドックスな写真を撮影していきます。
理由としては、緊張により被写体の表情やポージングなどが固まるまで時間がかかるからです。
人によって緊張がほぐれるまでの時間は異なりますが、それまでは難しいことはあまりせずコミュニケーションをとりながら場を和ませることに重点を置きます。
このタイミングでカメラ側の設定を微調整します。
20分ほど撮影し、表情などが決まり始めたらようやく本当の撮影が始まるという感じです。
個人的な感想ですが、野外よりスタジオ撮影の方が皆さん緊張しがちです。撮られているという感覚がより強く感じられるからでしょう。
最初のテイクで撮れた写真はこちらです。オーソドックスにライティングは白で統一しています。

オーソドックスな写真は、どの場面でも使用できる汎用性の高い写真です。
アーティストさんやモデルさんからの指定がなくてもなるべく撮っておくようにしましょう。
続いてのテイクはカラーパネルライトを使ったライディングです。
まずは暖色系のライティングです。

オレンジのカラーでがっつり照らします。被写体の顔だけ白ライトで照らしてあげます。
ここで被写体から「ブレ感を強めに出して欲しい」とのリクエストがあったので、ss(シャッタースピード)を0.5秒まで落とし、シャッターを切る瞬間に少しカメラを動かしながら撮影しました。

この写真はDAISOのコームをカメラの前に構え、光の反射を演出しました。
普段から撮影に使えそうな小物は目を光らせながら探しています。
以前の IZM.pro | イズムプロ メディアで撮影に活用できる小道具を紹介しているので気になる方はご覧になってください。

他にもこのようにカラーライトの色をミックスさせたバージョンの撮影も行いました。
赤と青の2色を対に置き、被写体を白ライトで照らすようにセッティングしました。
被写体にあった色の掛け合わせをすると単色とは差がつくビジュアルに仕上がります。
このライティングは、はじめは苦戦するかと思います。
しかし撮影を重ねるとこの色とこの色を合わせるとこの感じになる。とイメージが付くようになります。
スタジオ撮影はこれにて終了です。
様々なバリエーションで撮影を行い、参考でいただいたイメージをもとに現場でふくらましながら撮影を行います。
外ロケーションでの撮影
スタジオから10ほど歩いて車通りの多い交差点に移動しました。

今回のポイントは背景に写す光のバランスです。
今回の外ロケでの撮影は、レンズフィルターとしてクロスフィルターを使用しました。
クロスフィルターは光を通して幻想的に演出してくれますが、やりすぎるとチープな写真になってしまいます。
作るアングルによって光の作用は本当に様々です。
程よく光を拾える場所とタイミングを狙い画角を作ります。
野外で撮影する時は手持ちのカラーライトを使い、暖色系の光で被写体を照らします。
ISOは高めに設定し、あえてノイズを乗せるように撮影しました。
静止バージョンと動きありのパターンを、納得のいく写りが出せるまで撮っていきます。
撮影の都度、モデルさんに確認してもらいOKが出たら終了です。

帰りに近くの公園によって少しだけ撮影しました。
公園は現実離れした色身の遊具や環境があるので案外映えます。私のお気に入りのスポットです。
街ロケはその時のアドリブ感がかなり重要になります。
現場の経験や発想力を発揮する瞬間ですね。
おわりに
今回は IZM.pro | イズムプロ フォトグラファー Kai | 吉岡 海 のアーティストフォトの撮影方法についてご紹介しました。
スタジオ撮影と野外撮影はそれぞれ異なる難しさと楽しさがあります。
自分の撮影スタイルがどちらに適しているのかなども撮っていくうちになんとなく感じると思います。
両方撮れるのが理想ですが、得意な方を磨いていくのもいいと思います!
他にも IZM.pro | イズムプロ メディアでは私の様々な撮影に関する記事を書いていますのでぜひ撮影に役立ててください。