撮影技術·

自分で作れる!会社紹介動画の作り方完全ガイド

はじめに

こんにちは!! IZM.pro | イズムプロ ではこれまで東京都西多摩地域を拠点に、約50社を超える企業の皆様のコンテンツ制作を行ってまいりました。

中でも今回のテーマ会社紹介動画(企業PV)は人気コンテンツです

2025年現在では、70%を超える企業が自社の映像コンテンツを制作しているというデータも上がっています。

いかに時代は映像で情報を収集する時代ということが伺えるでしょう。

また映像制作を行うとなると、映像制作のプロに制作代行をするのが主流ですが、

  • コスト
  • 完成までの時間
  • 依頼先が分からない

などなど様々な悩める要素が存在します。

プロに依頼するのが映像の品質や演出を考慮するとベストな判断ですが今回は止む負えず、自分自身で企業紹介動画を作成することになった方、制作を検討している方に向けて、企業紹介動画の作り方をご紹介します!

今回の手順は大きく5つに分けてご説明いたします!

  • 動画スタイルと構成選び
  • 動画撮影機材選び
  • 動画撮影方法
  • 動画編集ソフト選び
  • 動画編集方法

それではご紹介してまいります。

動画の構成を決める

動画の構成を決めるうえでもっとも大切なことは、制作した動画の届け先を理解すること・視聴者の立場に立つこと。

当たり前に思うかもしれませんが、プロが制作していてもターゲットの欲している情報と映像がかみ合っていない現象が多々起こっています。

会社紹介映像をこれまで作成してきて非常に注文の多かった映像尺は大体30秒~3分の映像尺です。

今回は映像のターゲットと適した映像ジャンルに分けて紹介します!

ざっくりこの2パターンに分かれるのではないでしょうか?私たち IZM.pro | イズムプロ へのご依頼もこの2つのパターンが非常に多いです。

  • 採用向け動画
  • クライアント向け動画

採用向け動画

採用向けの映像は何といっても採用者が安心できるもの

視聴者の立場になり、会社の安心できるポイントを考えましょう。

基本的には

  • 社員のインタビュー
  • 清潔な職場環境
  • 働き方や待遇

この3点が詰まっていれば有意義な動画になるでしょう!

映像は映像と音声の大きく二つで組み立てられます。

映像と音声が視聴者にマッチすると素晴らしい相乗効果が生まれ、作品の完成度が大幅に上がります。

今回の場合、清潔な職場環境が映像で流れ・社員のインタビューが音声で流れる。

この構成が最適だといえます。

IZM.pro | イズムプロ でも今回の映像ジャンルを多く撮影しておりますのでぜひご覧ください!

 映像制作はこちら

クライアント向け動画

クライアント向け動画の重要なテーマは完成度です。

採用向けとは違ったベクトルですよね。クライアント向けの動画は特に映像での質が求められると感じています。

数ある企業から、発注をもらう・差別化させるというテーマでどの企業も映像を制作します。

映像の質はもちろん異なりますが、採用向けの動画で紹介した安心感は映像の質ではない角度からアプローチが可能です。

クライアント向けでは、他社との比較や少しでもよく見せるという点で、映像の質が多少求められてくると感じます。

しかし!!映像は無いよりもあった方が良いのです。自作となった場合、壁を感じても気を落とさずに、できる限り高品質の作品にしましょう!

クライアント向け動画で重要なポイントを紹介します。

  • 製品(プロダクト)のかっこよさ
  • 製作工程の安心性
  • BGMと映像の相性

特にこの3つが非常に重要です!

IZM.pro | イズムプロ でも今回の映像ジャンルを多く撮影しておりますのでぜひご覧ください!

映像制作はこちら

ここまで、考えられる映像のターゲットに合わせたおすすめの構成をお話してきました。

さて、これから動画制作に必要な工程に入ってまいります。

初めての方でも、確実にモノにできる内容でお届けしているのでぜひご参考にしてみてください。

動画撮影機材選び

続いては、いよいよ動画撮影機材のご紹介です!

撮影は何といってもカメラが必要です。

カメラなんて無いよ、、、そんな皆様もご安心ください。

現在スマートフォンでの映像撮影技術が格段に上がっています。

撮影するカメラによっては映像向きでなくスマホで撮影したほうがクオリティを発揮できるそんなカメラが無数に存在します。

一眼レフカメラ・ビデオカメラの適正チェック

もしかすると企業さんの中で、ビデオカメラ・一眼レフを所有されている方もいらっしゃるかと思います。

ずばり、会社紹介映像の撮影に使用するかの判断基準は映像に強いカメラなのかどうかです。

一眼レフやビデオカメラには無数の種類が存在します。

ひとつひとつカメラの紹介をしていると膨大な記事になってしますので、映像に向いているカメラかどうかの基準をまとめました。

  • 4Kでの撮影が可能
  • 60フレーム以上で撮影が可能 (滑らかなスローモーションを撮影可能)
  • 手ブレ補正機能が付いている

この項目に当てはまるスペックを持ったカメラは十分今回の映像には使用できるでしょう。

スマートフォンの動画撮影スペック紹介

スマートフォンにも撮影できる映像のクオリティは様々で、近年販売されているシリーズは一眼レフカメラよりもスペックで上回る種類も出ています!

  • カメラレンズが複数個ついている
  • 4Kでの撮影が可能
  • 手ぶれ補正がついている
  • 映像を保存する十分な容量がある

以上の項目に当てはまるスマートフォンは思い通りの充実した撮影をすることができます。

また最近のスマートフォンの裏面を見ると複数のカメラレンズが付いているモデルがあります。

なぜ何個もレンズがついているのかというと、レンズは全て単焦点レンズで、レンズごとに焦点距離が異なるのです。

撮影できる距離も広範囲カバーできる仕様になっています。

iPhone16 Proの場合は超広角レンズと広角レンズ、望遠レンズの3つが付いています。

Google Pixel 10 Proには、広角レンズ、ウルトラワイドレンズ、望遠レンズの3つが搭載されています。

施設を広く見せたい場合は広角レンズを使用するなど、それぞれのレンズの長所を最大限に使い分けることができれば、もうワンランク上の映像になること間違いなしです!

動画撮影方法

いよいよ動画撮影方法のご紹介です!

はじめてご自身での撮影は大変不安なことでしょう。

しかしこれから紹介するポイントを気を付ければ、想像よりはるかに良いものになります。

動画を撮影するうえで、気にしておくべきポイントはこちらです!

  • 最高記録設定になっているか(4K/60fpsなど)
  • 手ブレをしていないか
  • 露出(明るさ)は適切か
  • 映ってはいけないものがないか
  • 録音も並行して行う場合はマイクのレベルが適正か

これは基本中の基本として、我々映像制作者も常に意識して撮影にあたっています。

これらさえ守っていれば、視聴者の意識が内容から遠のいていくことは考えにくいです!

それぞれのポイントをなぜ気にしておくべきなのか紹介していきます!

その前に余談ですが、、、映像撮影の前には参考になる動画をたくさん見ておきましょう!

最高記録設定になっているか(4K/60fpsなど)

カメラの記録設定は少し複雑に見えますが、案内シンプルな内容なので覚えるようにしましょう!

画質の良さは 4K→1080p(FHD)→720p(HD) というようになっています。
画質の良さと共に撮影した際のデータの大きさも比例し、4Kはとても大きいデータになります。

1080pの映像に、4Kの素材を入れても画質が落ちることはないのですが、720pの素材を入れると引き伸ばさないといけないので、画質が落ちてしまいます

○○fpsとはフレームレートと言われ1秒の映像内に何枚の連続した写真を入れるか、ということを表しています。

映画では24fpsが一般的とされているので、4K/24fpsで撮影ができるカメラであれば、シネマチックな作品を作ることができます!

テレビやYouTubeは30fpsゲームなどは60fps以上というように、場面や状況によって使用するfpsは異なります。

どのような映像で受け手にどのような印象を与えたいかによって、作品のfps(フレームレート)を選ぶようにしましょう!

またfps(プレームレート)が高く撮影できるカメラやスマートフォンはスローでの撮影が可能です!

24fpsの映像を作る際に、60fpsの場合は2.5倍スロー(40%)120fpsの場合は5倍スロー(20%)まで品質を落とさずに使用することができます!

スローモーションを利用した映像を制作したい方は、60fps以上の設定で撮影しましょう!

しかし、もう一つ注意点があります。

4Kの素材は映像編集の際に重くなると言う点です。

映像保存する容量に余裕のあり、動画編集するPCやスマートフォンが高性能な方は4K/60fps以上で撮影することをおすすめいたします!

映像編集におすすめのPCスペックについてはこちらの記事をご覧ください。

手ブレをしていないか

手ブレは最小限に抑えるべきです!

手ブレをしていると視聴者の頭には内容よりも先に、手ブレしているな、、、が残るでしょう。

撮影に夢中になり、手ブレ感をしっかりと見ずに編集の際に後悔することはプロでもありがちなミスです。

特にカメラのモニターは小さく、手ブレが分かりにくい傾向にあるので一層気を付けましょう。

手ブレは撮影前の準備で防ぐことができます。ポイントは撮影時になるべくカメラを動かさないに尽きます。

そしてカメラを持つ際は脇を締めること。

それでも心配な方は三脚やスタビライザーの使用をおすすめします!!

三脚は定点撮影に最適です。

カメラでもスマートフォンでも、安価なものは2,000円ほどから流通しておりますので、ぜひ検討してみてください!

そしてスタビライザーという単語は初めてお聞きする方もいらっしゃると思います。

スタビライザーとは手ブレをおさえながら、カメラを動かることのできる機材です。

臨場感やシネマチックな映像の撮影が可能です。

スタビライザーもカメラ・スマートフォンそれぞれたくさんの種類が存在します。

スマートフォンのスタビライザーは映像に経験のないかたが簡単に使用できるモデルになっていますが、カメラのスタビライザーはスマートフォンのものと比べると複雑な構造になっています。

今回のような場合では、スマートフォンでの撮影にはスタビライザーの導入は有効かと思います。

露出(明るさは)適切か

撮影時に意外と見落としがちな露出

分厚い雲がある日には、室内でも自然光が入る場合は、明るさがコロコロ変わります。

他にも移動しながら撮影をする際にも明るさが変わるので、その都度カメラの設定を変更する必要があります。

映像の撮影では、シャッタースピードを変更することができないので、その他の設定で明るさを調節しなければいけません。

  • ISO
  • F値
  • NDフィルター

以上の3つを変更、または使用して明るさの調節を行います。

ISOとはセンサー感度のことで、数値を高くすると明るく、低くすると暗くなります。

カメラにはそれぞれBASE ISOというものがあり、BASE ISOから数値が離れると映像にノイズが乗ってしまいます

あまりにもBASE ISOから離れてしまう場合は、F値やNDフィルターで明るさを買えましょう。

F値はレンズごとに設定できる数値が異なります。

数字が小さいと明るく背景がボケ、数字が大きいと暗くなり背景がボケにくくなります。

あまりにも明るい場所で背景をぼかしながら撮影したい時にはNDフィルターを使用して撮影しましょう!

NDフィルターはレンズ用サングラスのようなもので、カメラの設定を変更せずに暗く撮影することができます。

白飛びや黒つぶれがないように撮影するようにしましょう!

映ってはいけないものがないか

映ってはいけないものを撮影現場では映り込みと言います。

映り込みがある場合、その動画素材がどんなによく取れていてもカット作業・モザイク処理をする必要があります。

撮影時に気が付いていれば、防げた点です。非常にもったいないです。

また編集時に気が付けば不幸中の幸い。その映像を公開してしまっては非公開・情報がもれてしまう事態となります。

私たちも公開や納品前には何度もチェックを重ねています。

映り込みを防ぐにはただ気に掛けることに尽きます。

撮影の前・納品の前には必ず余計なものが映っていないか隅々まで確認しましょう!

録音も並行して行う場合はマイクのレベルが適正か

スマートフォンにはない作業ですが、カメラで映像を撮影しながら録音をする場合は、マイクのボリュームを慎重に決める必要があります。

マイクのボリュームが大きすぎると音が割れてしまい、ボリュームが小さいと編集の際に音を大きくしないといけないので音質が悪くなってしまいます。

マイクのボリュームが大きすぎて音が割れてしまうと、使用することができなくなってしまうので、特に要注意です!

撮影時の音量は、最大の音量が-6db~-12dbに設定しましょう!

動画編集ソフト選び

動画編集は必ず動画編集ソフトで行います。

お使いのパソコンやスマホにもプロ仕様のものから日常使いのものまで差があるように動画編集ソフトにも有料から無料など様々な種類が存在します。

結論から申し上げると、今回のように緊急での動画編集の場合最低限の要素がそろっているソフトであれば問題ありません。

継続して動画編集をやることになってもまずは最低限のソフトで事足りるでしょう。

編集の基本は

  • データの読み込み
  • カット編集
  • シーケンスに並べる
  • テロップ挿入
  • 音編集
  • 書き出し

大まかに分けると6つ工程が存在します。

この工程さえ補えるソフトであれば問題なし!

ハイレベルのソフトであればあるほど選択肢の多さに圧倒されてしまいます。 (IZM.pro | イズムプロスタッフ一同経験しています。)

今回は先ほど挙げた6つの工程をそつなくこなせて使い勝手の良いソフトPC版・スマートフォン版それぞれご紹介します!

PC版おすすめ動画編集ソフト

おすすめの動画編集ソフトについては以前の記事で取り上げておりますので、こちらをご参考にしてみてください!

 

動画編集方法

最後の工程は動画編集です。

先ほどもお話ししましたが、動画編集ソフトで行う作業は

  • データの読み込み
  • シーケンスに並べる
  • カット編集
  • テロップ挿入
  • 音編集
  • 書き出し

この6つの工程です!

ソフトのレイアウトや仕様が異なっていても、同じ工程で動画が完成します!

この6つの行程を紹介していきます!

今回はAdobe Premiere Pro 2025を使用して解説していきます!

使用するソフトは違う方もいらっしゃるとは思いますが、行う工程は変わらないので、自分のソフトに置き換えて進めてみましょう!

データの読み込み

まず動画編集作業で行うことは撮影したデータを編集ソフトに取り込むことです。

画面左上から ファイル > 読み込み

を選択し、撮影したデータを選択してPremiere Pro内に読み込みます。

読み込めたらプロジェクトパネル内に素材が並んでいます。

素材が並んでいる部分をプロジェクトパネルと言います。

同じ要領で映像に使用する音源も読み込みます。

シーケンスに並べる

続いてシーケンスに素材を並べていきます。

シーケンスとは、画像内の青枠がついているパネルを指します。

プロジェクトパネルから使用したい音源と素材をドラック&ドロップします。

紫は映像素材、緑が音源です。

カット編集

映像が取り込めたらいよいよ、編集のスタートです!

カット作業とは、撮った映像素材の使用する場所を決める作業です!

素材のカットはレーザーツールを使用します。

ツールの中からカミソリマークのレーザーツールを選択します。

この状態で素材をクリックすると素材に切れ込みを入れることができます。

切れ込みを入れたら選択ツールを選択し、素材の始まりや終わりをドラッグして調整します

ここで映像全体の構成を決定します!

エフェクトなどを適用したい方はこのタイミングでそれぞれ編集を行ってください!!

テロップ挿入

テロップを入れたい場合はツールバーから「T」の横書き文字ツールを選びます。

ツールを選択した状態で、プログラムパネルをクリックすると文字を打てるようになり、シーケンスにピンク色のテキストレイヤーが追加されます。

このピンク色の素材の長さや位置を変更することで、テロップを出すタイミングや長さを変更することができます!

テロップの大きさやフォントを変更したい際にはプロパティパネルから変更することができます。

音編集

音の編集をするときの一つの指標はこちらのオーディオメーターです。

音源と映像素材の音声を重ねて使用する際などに0db(メーターの一番上)を超えないように注意しましょう!

素材ごとの細かい音量調整を行う場合は音声素材をシーケンス内で選択して、エフェクトパネルで調整することができます。

音声の素材にノイズが乗ってしまい、気になる場合はクロマノイズ除去というエフェクトをエフェクトパネルから検索し、音声素材にドラック&ドロップします。

音声素材を選択してエフェクトコントロールパネルを開くと、クロマノイズ除去という項目が追加されています。

カスタムセットアップの横にある編集をクリックするとノイズリダクション量を変更できるので、少ないパーセントからエフェクトを適用してみてください!

おすすめは20%程度です!

書き出し

映像編集が終わったら最後に一本の動画にするために書き出しを行います!

今回は、YouTubeに映像を載せる用として動画を書き出す際の方法をお教えします!

画面左上の書き出しをクリックし、

  • 動画の名前
  • 書き出した動画の保存先

を指定します。

次にプリセットから「YouTube1080p フル HD」を選びます。

最後に画面右下の書き出しを選択するだけです!

以上で編集した映像が指定した保存先に正常に書き出せているはずです!

おわりに

これにて会社紹介動画が完成となります!!

この記事に沿って動画制作をされた方は、意外とクオリティの高い作品に仕上がった。

そう思われていると信じています。

ただ常に述べているように映像は映像のプロに制作を依頼、代行してもらうのが一番です。

本記事をご覧になっていただいた方は少しは感じていただいたかとは思いますが、我々 IZM.pro | イズムプロ はお客様に最大限寄り添い映像制作だけでは終わらない関係を築いております。

映像やプロモーションにお悩みの際はぜひ IZM.pro | イズムプロ にどんなことでもご相談ください!!

きっと皆様のお悩みを一緒に解消できます。

 法人依頼はこちら

Contact Us

お問い合わせ

撮影依頼やご相談から、お気軽にお問い合わせください。

※アーティストの場合は「アーティスト名」、法人の場合は「会社名 担当者名字」のご入力をお願いします。