
カメラの焦点距離とは?変化する画角やアングルを実際に比較!!
- 撮影技術
はじめに
こんにちは!!アーティスト・企業さんの映像制作や写真制作を行っている映像プロダクションのIZM.proです!
カメラを始めようと思ったときにまず困るのはカメラ選び。
その次に悩むは"レンズ選び"だと思います!
一言にレンズと言ってもさまざまなメーカーから同じようなレンズがたくさん販売されていて、たくさん数字が並んでいて初心者の心が折れてしまうこともあります。
今回はみなさんにレンズの焦点距離という点にフォーカスしてご紹介いたします!
焦点距離とは
カメラレンズを選ぶときによく目にする「焦点距離」という言葉。
50mm f2.8 とレンズに書かれていた場合、50mmという部分が焦点距離というものになります。
これはレンズの“視野の広さ”を表す数値で、写真の雰囲気や構図に大きな影響を与えます。
数値が小さいと広い範囲を写すことができ、数値が大きいと遠くの被写体を大きく写せるようになります。

焦点距離を理解すれば、「どんなシーンでどのレンズを選ぶべきか」がぐっと分かりやすくなります。
~16mm 魚眼レンズ
16mm以下のレンズや魚眼レンズは非常に広い画角を持ち、一般的な広角レンズよりも広く撮影できます!
魚眼レンズで撮影すると景色が球体のように映り、芸術的でインパクトの強い写真や映像を撮影することができます。
具体的には中央と端の距離感の差が強調され、近いものが極端に大きく映り、遠いものがかなり小さく映るので迫力のある画を収めることができます!

一般的な写真に飽きて、少し癖のある撮影をしたい方にはとてもおすすめなレンズです!
しかし、1本目に買うレンズとしては癖が強すぎるので、カメラの操作に慣れて撮影を十分楽しめるようになってから買うようにしましょう!
24mm

24mmは広角レンズと言われる区分に分類されるレンズになります。
画角が広く遠近感を強調したい際に使用する場面が多くあります!
少し狭い部屋でも広く見せる効果があるので、室内での撮影は24mm以下のレンズを1本持っていくようにしましょう!
そして、24mmには少し注意点もあります。
24mmのレンズは歪みが発生しやすいので人物の顔の中心に寄ると鼻が大きく映ってしまったり、画面の端に頭が映ると頭が伸びて映ってしまうことがあります。
広角レンズを使用した撮影の際には、被写体の顔を画面端に持ってきたり、顔に近づいて撮影しないようにしましょう!
28mm

28mmは先程よりも少しだけ狭く、自然な表現をすることができます。
28mmを使う場面としては、大人数のグループショットや自撮り、風景と被写体を一緒に撮影する際などがあります!
街歩きなどをしながらスナップ撮影する際はぴったりな焦点距離だと思います。
35mm

35mmは適度な広角感を残しつつ歪みが目立ちにくい点が特徴です!
街中のスナップ写真にはもちろん、全身を写した自然なポートレート写真の撮影にもおすすめです。

作品撮りはもちろん、ドキュメンタリーなどの日常感ある撮影には35mmのレンズを使用して撮影してみましょう!
50mm

50mm前後から標準レンズという区分になります。
50mmは人間の目の焦点距離に近いと言われていて、最も自然な画角で撮影をすることができます!
日常を切り取ったような写真や映像を撮影したい方にはとてもおすすめな焦点距離で、「とりあえずこれからカメラを始めたいけどどんなレンズを選べばいいか分からない…」
という方にはイチオシです!!
レンズは焦点距離が大きくなるほど背景がボケやすくなる特性もあります。
50mmぐらいから背景のボケ感も強くなってくるので、被写体を際立たせやすい作品を撮ることができます!
70mm

70mmのレンズのレンズは「圧縮効果」を感じることができます。
圧縮効果とは、遠くにあるものが近く(大きく)見える効果のことです。

例えば、人が数人手前から奥に並んで立っている場合、70mm以上のレンズを使用して撮影すると人が密集して見える効果があります。
また、ボケ感を強く感じるので「ザ・一眼レフ」というような写真や映像を撮影することができます!
遠くにあるものを大きく撮影するのはもちろんですが、70mm以上のレンズを使用して撮影すると、非日常感を演出することができます!!
70mm~

70mmを超える焦点距離のレンズはいわゆる「望遠レンズ」という領域で、被写体を引き寄せるように写せるのが大きな特徴です!
望遠レンズで撮影すると被写体の形がゆがまず自然に写り、ポートレートの撮影では小顔効果や立体感のある撮影をすることができます。
遠くの被写体を大きく写せるため、運動会や野球、サッカーなどのスポーツ、野生動物の撮影や風景の一部を切り取ったような撮影に向いています!

ポートレート撮影では70mm-135mmが定番とされ、スポーツや野生動物の時は200mm以上のレンズがおすすめです!
標準レンズと一緒に撮影に持っていくと、緩急をつけた撮影ができるため、撮りごたえのある撮影をすることができます。
単焦点レンズ or ズームレンズ
これまでにさまざまな焦点距離のレンズの特徴を紹介してきましたが、結局どのレンズを買うか迷ってしまいますよね…
欲しい焦点距離が決まっていれば画質が良く、明るい単焦点レンズをお勧めします!
しかし、24mmから70mmを一本のレンズで撮影できる「ズームレンズ」というものがあります。
24mm-70mmをすべてF2.8で撮影できるレンズを”大三元レンズ”と呼びます!
画質は単焦点レンズには少し劣りますが、十分きれいに撮影できる上に、一本のレンズでさまざまな画角が撮影できるのでズームレンズもとてもお勧めです!
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表現力を求める方は、単焦点レンズ。
機動力を求める方は、ズームレンズ。
といったように、ライフスタイルや撮影環境にあわせてレンズを選んでみてください!
終わりに
焦点距離の変化で映像や写真の見方がまるで違うことがお分かりいただけたかと思います!
焦点距離の変化でぐっと作品やカットに意味を持たせられます!
皆様も、撮影の際に1カット1カット意識をして適切な焦点距離で撮影を行ってみてください!さらに良い作品になること間違いなしです!
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