撮影技術·

ポートレートで背景をぼかす方法|F値と距離で作る美しいボケの基本

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吉岡 海

はじめに

皆さん、こんにちは。

IZM.PRO | イズムプロ のポートレートフォトグラファーの Kai | 吉岡 海 です。

今回の IZM.PRO | イズムプロ メディアではポートレート写真で重要な要素である背景ボケについてお話しします。

皆さんはポートレート言えばどんな写真を想像しますか?

多くの人は、背景がボケていて被写体にフォーカスが合っている写真を一般的に想像すると思います。

イメージの通り、写真をより良く見せる上でこの背景ボケというのは非常に有効的で、上手く利用すれば、ぱっと見の印象で「綺麗な写真だな」と思わせることができます。

では、背景をぼかした写真を撮る方法を解説します。

撮影方法

カメラの設定には F値(絞り) というものがあります。

これはレンズによって数値が決まっていて、例えば f2.8 のように1番小さい数字で表記されるのが一般的です。この F値 というのが今回解説する背景ボケに大きく関与しています。

・F値(絞り)について
このF値というのは、基本的にボケの強さと明るさの2つに作用します。F値は数値を小さくすればするほどボケが強く、明るく写ります。

また、1番小さいF値に設定することを「開放」と言い、反対にF値を大きい数値に設定することを「絞る」と言ったりもします。

F値 の小ささはレンズによって異なります。この F値 の小さいレンズが「単焦点レンズ」です。

単焦点レンズはズーム機能がないレンズで、距離が固定されている代わりにボケの強い、明るい写真を撮ることができます。背景がボケていて明るく綺麗な写真が撮りたい方は、単焦点レンズを使用するのがおすすめです。

このF値による作用の基本を覚えておくと、一気に写真が上達する近道になると思います。

背景をぼかした写真を撮影するポイントはもう一つあり、それが「被写体との距離」です。

F値 をいくら小さくしても、被写体が背景と同じ距離に立っていたり、自分が被写体から離れすぎていたりすると、ぼかせる背景がなくなり、より平面的な写真になります。

被写体と背景の間に、ボケ幅を広く作ってあげることで、よりボケの強い写真を撮影することができます。

ボケ感のあるポートレート

次に、思うように背景をぼかせなかった場合の救済措置として、編集で背景をぼかす方法を紹介します。

使うソフトは Adobe Lightroom です。

編集から、ぼかしを選び好みの塩梅になるまでぼかし量を調整します。

撮影で上手く背景をぼかせなかったけど、どうしても奥行き感を演出したい、という方は試してみてください。

やりすぎると不自然になりますので、違和感が出ない範囲で調整するのをおすすめします!

ぼかしレタッチ

このように、背景ボケを有効的に使うことで被写体を引き立たせ、写真の印象を演出することができます。

これはポートレートのみならず、物撮りやスナップなど様々なシーンで使われる技法なので、覚えておくと便利だと思います。


終わりに

今回は、背景ボケについて紹介しましたが最後に一つだけ注意点をお伝えします。

背景というものは、ぼかせば良いという単純なものではありません。

例えば、桜の木下で写真を撮るとして、桜の木をぼかしてしまったらそれはせっかくの背景が勿体無いですよね。

時にはぼかし、時には大きく取り込み、その場その場でより良い選択ができるように、F値の設定はマスターしておく価値があると思います。

背景というものはポートレートにおいて非常に大切な要素になります。

背景をぼかすも活かすも、本人のクリエイティブを発揮することのできる場面の一つです!

IZM.PRO | イズムプロ メディアでは私の撮影技術について多数の記事を公開しています。

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