【初心者向け】カメラアシスタントの仕事内容をご紹介!!
撮影技術
に公開
はじめに
こんにちは。
今回は、映像作品・写真作品を数多く手がけてきた私たちIZM.pro | イズムプロがカメラアシスタントの撮影現場での仕事内容をみなさんにご紹介したいと思います!
あまり目立つことのない仕事ですが、撮影現場には欠かせない縁の下の力持ちのような存在のカメラアシスタント。
撮影の裏側が気になる方やこれから撮影業界に入る予定の方、現場を控えているけど何をしたらよいのか不安な方はぜひ参考にしてみてください!
このページを読めばカメラアシスタントの全貌が理解できるはずです。
機材搬入
1つ目は機材搬入です。
撮影では大量の機材を使用します。現場に到着した際にはまず使用する機材を下ろします。
舗装されていない山道を搬入したり、車を近くに停められず長い距離を手で運ぶことなどもあります。
都心の撮影や、ロケーションが何箇所かある場合はアウトドア用の荷物をたくさん乗せることができるカートを持って行くととても便利です!
撮影現場ごとに車からの距離や階段の有無を把握しておくと機材を運ぶ際に大変な思いをしなくて済みます。
さらに各ロケーションごとに使用する機材が違うため、あらかじめ監督やカメラマンに"どの現場で使用する機材"なのか聞いておくと無駄のない仕事ができます!
レンズチェンジ
2つ目はレンズチェンジです。
カメラのレンズを交換する際に、指定されたレンズをカメラマンのもとへ持っていき交換作業を行います。
撮影は少しの時間短縮が作品に大きく反映します!
今回の撮影では
・どの種類のレンズを用意しているか
・今現在どの場所にどのレンズがあるか
・カメラにはどのレンズがついているか
を把握しておくことがスムーズにレンズ交換を行う秘訣です。
また、レンズを"通称"で呼ぶことが多いのでレンズの呼び方も覚える必要があります。
例を挙げると16mm-35mmのズームレンズは「イチロクサンゴー」、24mm-70mmのズームレンズは「ニーヨンナナジュウ」などミリ数のみを読んだり、85mmの単焦点レンズを「パーゴ」、70mm-200mmのズームレンズを「ナナニッパ」など、少し変わった呼び方をすることがあります。
カメラマンに指示されたレンズを素早く安全に用意できるようにしましょう!
バッテリーチェンジ
3つ目はバッテリーチェンジです。
撮影現場では数多くのバッテリーを使用します。
よく使用するバッテリーは大きく分けて
・Lバッテリー(NP-F)
・Vマウントバッテリー
・カメラバッテリー
の三種類があります。
Lバッテリーと呼ばれる規格のバッテリーはモニター、小さい照明、ワイヤレスで映像を伝送できる機材、通称”飛ばし”に使用されます。
軽量で安価で様々なサイズ展開がありますが、一回の撮影で交換する場面がかなり多くあります。
撮影が始まる前にコンセントやポータブル電源に充電器を繋ぎ、バッテリーステーションを作っておくとおすすめです!
バッテリー交換したら充電をすぐにして、全部使い切ってしまうことがないように注意しましょう。
一方Vマウントバッテリーは大容量のものが多く、1回の撮影で交換は1-2回程度です。
しかしカメラの給電やジンバルの給電など撮影の主要部に使用されることが多いので急に切れてしまわないように残量を常に気にしておきましょう!
バッテリーの種類を把握して、充電満タンのものに目印を付けるなどして事故を防ぎましょう!
バミり
4つ目はバミりです。
"バミり"とは人の立ち位置や機材の場所を後で見た際にもわかるようにテープで付けるしるしのことです。
この際に使用されるテープは"パーマセルテープ"というもので、剝がしても糊の跡がつきにくいことが特徴です。
現場では黒色のパーマセルテープを”黒パー”と呼ぶことが多いです。
撮影の前に演者さんの代わりに実際の立ち位置に人が入り(スタンドイン)、アングルなどを調整します。演者さんの立ち位置が決まったら、すぐに案内ができるように足元にテープでT字を作ります。
ほかにも一度カメラの三脚を移動して元の位置に戻す際にも三脚の位置をバミることがあります。
その際には脚の向き、三脚の高さ、角度を覚えておきましょう。
撮影現場で「バミっといて!」と言われたらすぐにしるしをつけられるようにテープは肌身離さず携帯しておきましょう!
セットチェンジ
5つ目はセットチェンジです。
カメラの撮影方法は数多くあります。
・手持ちで撮影を行う HANDHELD SHOT(ハンドヘルドショット)
・手振れしないように"ジンバル"というスタビライザーに載せる撮影
・"ジブ"と呼ばれるクレーンに載せる撮影
・"ドリー"というレールに乗せて行う撮影
など、ほかにも様々な種類があります。
この撮影方法を変更することをセットチェンジと言います。
カメラは本体とレンズだけでも100万円以上するものばかりです。
三脚から降ろすときやジブに載せるときは事故がとても起こりやすいです。
一緒にセットチェンジを行う人と声を掛け合い、常にだれかが支え、最後は必ずロックがかかっていることを確認するようにしましょう!
「もらいました!」「離します!」「ロック解除します!」など声に出すことが一番の事故防止策です!!
おわりに
カメラアシスタントの仕事内容は現場ごと演出ごとに多種多様ですが、今回紹介した内容はどの現場でも役に立つことなので覚えていて損はありません!
いつかこの記事を読んでこの業界に入った方と現場で会えることを楽しみにしています!!
それでは!