
撮影現場のスタッフ紹介! 映像制作に関わる仕事をわかりやすく解説
撮影技術
はじめに
みなさんこんにちは!IZM.pro編集部です!
映像作品のエンドロールに流れる「クレジット」、みなさん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
スタッフロールとも呼ばれるこのクレジットには、その作品づくりに関わった全スタッフの名前が記載されています。

今回は、その中でも「撮影現場」で実際にどんな人たちが、どのような動きをしているのかをご紹介します!
この記事を読んだあとに映像作品を観ると、今まで以上に細部まで楽しめるようになるはずです!
監督 | Director
まずは、監督です。

「監督」といえば、スポーツや建設現場でもよく聞く言葉ですよね。映像業界における監督は、映像全体の指揮をとる、最も重要な決定権を持つ存在です。
基本的な業務内容は以下のとおりです。
- クライアントとの打ち合わせ
- 撮影・編集スケジュールの管理
- 映像の企画・演出
- ストーリーや構成の決定
- 撮影現場での指揮
- 編集の監修や最終チェック
やることがとても多く、その分責任も大きな立場です。
監督の数だけ映像の個性があると言っても過言ではありません。
カメラマン | Cameraman
次は、カメラマンです。

とても馴染みのある言葉だと思いますが、撮影用カメラを操作して映像を撮る人のことです。
具体的な業務内容は以下のようになります。
- カメラのセッティング
- 使用するレンズの選定
- 撮影中のカメラ設定の調整
- シーンに合わせたカメラワークの実施
特にMV(ミュージックビデオ)やCMのような映像では、カメラマンの技術がそのまま映像のクオリティに直結します。
場合によっては、Cinematographer(シネマトグラファー) や DoP(Director of Photography) と呼ばれることもあります。
カメラアシスタント | Assistant Camera
続いて、アシスタントカメラです。

その名のとおり、カメラマンのサポートをするポジションで、撮影現場で非常に重要な役割を担います。
主な業務内容は、
- 撮影機材の準備と管理
- レンズ交換やバッテリー交換
- カメラ位置のバミリ(マーク)
- カメラマンの指示に応じたサポート全般
撮影機材の知識に加えて、現場での素早い判断力やコミュニケーション能力が求められます。
現場での経験を積むことで、将来的にカメラマンへのステップアップも目指せるポジションです。
照明技師 | Lighting Director
次は、照明技師です。

照明は、映像の雰囲気や世界観を演出するうえで欠かせない要素です。
照明技師の主な業務は以下のとおりです。
- 監督との演出に関する打ち合わせ
- 照明プランの作成
- 撮影現場でのライティングの決定
- 照明助手への指示出し
実際に照明を操作することは少なく、カメラ映像を確認しながら、助手に的確な指示を出すのが主な役割です。
また、スモークの使用やライティングバランスの判断も照明技師が行うため、光の性質や現場経験に対する深い理解が求められます。
ライティングアシスタント | Assistant Lighting
最後に、照明助手です。

照明助手は、照明技師の指示を受けて実際に機材を扱う担当者で、現場のライティングを物理的に支える非常に重要なポジションです。
主な業務内容は、
- 照明機材の準備・設置・撤収
- 照明技師の指示に基づいたライティング作業
- スモークマシンの操作・調整
- 撮影中の照明機材の調整やトラブル対応
現場で直接機材を操作するため、体力とフットワークの軽さが求められます。
また、照明技師の意図を正確に理解し、迅速に動ける判断力とチームワークがとても重要です。
将来的に照明技師を目指すうえでも、このポジションでの経験は大きな財産になります。
おわりに
映像作品のクレジットには、今回ご紹介したような多くのスタッフが関わっています。
どのポジションも、それぞれの専門性と責任を持って「一本の映像作品」を作り上げているのです。
今後映像を見る際は、ぜひクレジットにも注目してみてください!
作品の裏にある、たくさんの“プロの仕事”を感じられるはずです!
IZM.proのYouTubeチャンネルにMVのメイキング映像などがアップロードされています!
実際の撮影の裏側を観てみたい方はぜひご覧ください!!