
【初心者向け】一眼レフの初期設定!!ISO F値 シャッタースピードを実験形式で解説!
撮影技術
はじめに
みなさんこんにちは!IZM.pro 編集部です!
今回は、映像作品・写真作品を数多く手がけてきた私たちIZM.pro | イズムプロがカメラの基礎の基礎。
カメラの初期設定についてお教えいたします!!
念願のカメラを買っていざ撮影してみると...
「設定の項目が多くてわからない...」「なんか全体的に暗いけど何をいじればいいかわからない...」
というような悩みから、数回シャッターを切ってそれ以降、全く使わなくなってしまった方は多くいらっしゃると思います。
実際私もカメラを買っていざ、桜の写真を撮った時に設定がわからなくて心が折れてしまった経験があります。
あの時の私と同じような悲しい思いをしてほしくない...
1人でも多くの方に、最高のカメラライフを過ごしてほしい!
と思っております!
ということで今回はカメラの基本的な設定と、陥りやすい初歩的なミスのご紹介を実験形式でご紹介したいと思います!
基本的な設定は「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つを取り上げます。
F値による写真の変化
F値とはレンズの設定の一つになります。
「絞り」と呼ばれることもあり、レンズの種類によってF値の幅は変化します。
F値は人間で言う「瞳孔」になります。
人間は暗いところでは黒目の中心が大きくなり、明るいところでは小さくなります。
この大きさを変化させることによって目の中に取り込む光の量を調節しているのです。
それと同じでレンズの絞りを開放(値を小さく)すると明るくなり、絞る(値を大きく)と暗くなります。
また、F値による変化は明るさだけではありません。もう一つの大きな変化は「背景のボケ感」です。
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左)F2.8 右)F22
念願の一眼レフカメラで撮影した写真!
見てみると「あれ?思ってたのと違う…」となる方もいます。
"一眼レフらしさ"というのは「高解像度で写真が綺麗!」というのも、もちろんあると思います。
しかし、もっと直感的に"一眼レフらしさ"を与えるのは背景のボケ感にあると個人的には思います。
F値を3未満まで下げると顔を斜めから撮影した際に手前の目だけにピントが合うようになり、奥の目はボケてるほどボケ感が演出されます。
「じゃあF値は下げれるだけ下げたほうがいいのか!」と思うかもしれませんが、そういうわけではないのです…
F値を下げる弊害として生まれるのが、「複数人を撮影した際に1人しかピントが合っていない!」ということが起きるのです。
どういうことかというと
例えば、3人が写ってる写真を撮影するとしたときに、若干カメラまでの距離に差が自然と生まれてしまいます。
ピントはカメラのセンサーから被写体までの距離によって 合ってる or 合っていない が決まります。
3未満のF値では少しの距離の差でボケが生まれてしまうのです。
何列かに並んでいる場合は特にF値をあげて全員にピントが合っているか確認しながら撮影をしましょう!
シャッタースピードによる写真の変化
カメラは写真を撮る時にカシャッ!と音がしますよね?
あの音はカメラの中にあるシャッターが閉じている音なのです。
そのシャッターを開けている長さを決めるのが“シャッタースピード”です。
シャッタースピードは1/60秒や1/1000秒などと表わされます。
シャッターを開けている間はカメラ内のセンサーにレンズから通った光が当たります。
つまりセンサーに光が当たっている時間が長ければ長いほど明るくなり、短ければ短いほど暗くなります。
シャッタースピードの長さを変えた時に変化するのは明るさだけではありません。
もう一つの変化はブレです。
シャッターを開けている時間に被写体が動いたり、カメラが動くと撮影された写真に残像が生まれます。

シャッタースピード1/4にて撮影
スポーツの撮影や車の撮影など、速いものを撮る時にはシャッタースピードを速く(短く)しましょう。
逆に、滝の流れや躍動感のある人など物の流れを写したい場合にはシャッタースピードを遅く(長く)しましょう。
映像を撮る際には他にも考えないといけないことがあります。
スマホで動画を撮る時に蛍光灯などの照明がチカチカ点滅してしまった経験は誰しもあると思います。
照明は人間の目には分からないスピードで点滅しています。
その点滅のテンポとシャッタースピードがうまく合わせないと点滅(フリッカー)が生まれてしまいます。
東日本では電源周波数が50Hzなので、1/50または1/100
西日本では電源周波数が60Hzなので、1/60または1/120
に設定すると点滅(フリッカー)が消えると思います。
状況に応じてシャッタースピードを設定しましょう!
ISOによる写真の変化
ISO(アイエスオー、イソ)感度とはカメラ内に入った光を増幅させる指標の数字になります。
こちらも明るさを調節できるものになります。
しかし、ISOを調節して明るくしすぎると写真や映像にノイズが乗ってしまいます。
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ISO 204800にて撮影
個人の意見ですが、ISOで明るさを調節するのが最善とは言えません。
照明やストロボ(フラッシュ)を使う、NDフィルター(レンズ用のサングラス)を使う、それでも調節が必要ならF値やシャッタースピードやISOで調節をすると良いでしょう!
カメラによって適正の数値は異なりますが、大体ISO800前後で撮影を行うとノイズも乗りにくく、明るさも確保することができます。
おわりに
以上がカメラの基本設定についてでした!
覚えてしまえば全く難しくないものばかりなので、まずはカメラを持って外を歩いてたくさんシャッターを切ってみましょう!
トライ&エラーを繰り返して素敵な思い出や写真をたくさん残していきましょう!!
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それでは!!